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ゆいっこ設立趣意
JUGEMテーマ: 2011 地震(東北地方太平洋沖地震)

肉親の名前を叫びながら、瓦礫(がれき)の山をさまよう人の群れ。着のみ着のままのその体に無情の雪が降り積もる。未曾有の大地震と大津波に追い打ちをかけるようにして発生した原発事故…。辛うじて一命を取りとめた被災者の身に今度は餓死と凍死の危機が迫りつつあります。もう、一刻の猶予(ゆうよ)も許されません。

「なぜ、いつも東北の地が…。」阿鼻叫喚(あびきょうかん)の光景が飢饉の遠い記憶に重なって眼前に広がっています。そして、茫然自失からハッとわれに返った今、私たちは苦難の歴史から学んだ「いのちの尊厳」という言葉を思い出しています。 

平泉・中尊寺を建立した藤原清衡(きよひら)は生きとし生ける者すべての極楽往生を願い、岩手が生んだ詩人、宮沢賢治は人間のおごりを戒め、「いのち」の在りようを見続けました。そして、昨年発刊100年を迎えた「遠野物語」は人間も動物も植物も…つまり森羅万象(しんらばんしょう)はすべてがつながっていることを教えてくれました。この「結いの精神」(結いっこ)はひと言でいえば「他人の痛み」を自分自身のものとして受け入れるということだと思います。

今こそ、都市と農村、沿岸部と内陸部との関係を結い直し、共に支え合う国造りに立ち上がらなければなりません。

16年前の阪神大震災の際、岩手県東和町(現花巻市)は全国で初めて、被災住民を町ぐるみで受け入れる「友好都市等被災住民緊急受け入れ条例」を制定しました。「海外から受け入れの申し出が来ているのに、日本人が素知らぬ顔を決め込んでいいのか」と当時の町長(故人)は語っています。 

温泉に一緒につかって背中を流してあげたい。暖かいみそ汁とご飯を口元に運んであげたい…。こんな思いを共有する多くの人たちと私たちは走り出そうと思います。何をやるべきか、何をやらなければならないか―。走りながら考え、みんなで知恵を出し合おうではありませんか。 

被災地のひとつ―宮城県石巻出身の作家、辺見庸さんはふるさとの惨状を目の当たりにして、こう激白しています。 「われわれはこれから、ひととして生きるための倫理の根源を問われるだろう。…つまり、愛や誠実、やさしさ、勇気といった、いまあるべき徳目の真価が問われている」(3月17日付岩手日報)。試されているのは私たち自身の側なのです。


ゆいっこは民間有志による復興支援組織です。被災住民を受け入れる内陸部の後方支援グル―プとして、救援物資やボランティアの受け入れ、身の回りのお世話、被災地との連絡調整、傾聴など精神面のケアなど行政を補完する役割を担っていきたいと考えています。

北上市に本部を置き、盛岡、花巻など内陸部の主要都市に順次、支部組織を設置する予定です。私たちはお互いの顔が見える息の長い支援を目指しています。もう、いても立ってもいられない───そんな思いを抱く多くの人々の支援参加をお待ちしています。
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